神々の国 遥かなる吉野へ 〜 1.183キロの旅〜 後編

 

 

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翌朝6時。やはり規則正しいワンコに起こされ、朝ごはんの催促です。

 

昨日はおそらく彼女にとって人生最長の旅だったと思いますが、

 

ぬいぐるみのように寝ていただけですからね w

 

 

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いつも通りお腹が空いた、いつも通りの朝なんでしょう w

 

6時にごはんをあげ8時まで車内でのんびりし、散歩 → 行動開始です。

 

昨夜はGoogle マップで見つけた丘の上にある公園で車中泊でした。

 

無音でカーテンも必要ないくらい真っ暗っ! 懐中電灯を携帯しないと、散歩も怖いくらいの闇。

 

ぐっすり眠れました。

 

  

さて吉野に来たら何はなくてもアレを食べなきゃ!

 

そう!ひょうたろうの柿の葉寿司です。

 

www.yoshinoyama-sakura.jp

 

沢山のお店が凌ぎを削る柿の葉寿司の中でも、奈良の友人たちが異口同音に絶賛するお店です。

 

 

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一気喰いでこれしか写真がありません w

 

吉野川と並行して走る国道169号線から県道39号線を走り、柴崎河川公園を目指します。

 

 

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高層マンションだらけの東京と違い、民家の向こうには小さな山が重なり、その向こうに霞んだ山の稜線があります。

 

畑仕事に従事するお年寄りの姿と、草木を渡る風の音。

 

石垣の外壁のお宅は、裕福だったのかな?富の象徴っていいますよね。

 

県道をのんびり走っているだけで、気持ちが穏やかになっていくのが分かります。

 

 

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ニッポンの原風景 …

 

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吉野川が大きく蛇行する辺りにあった芝崎河川公園を散策し、対岸にあるカルディアキャンプ場さんへ。

 

www.kaldia.camp

 

 

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第二キャンプ場を案内され日当たりの良い場所を選び、サイドオーニングとヘリノックスの椅子だけ出して一息。

 

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目の前には吉野川

 

日本有数の多雨地域、大台ヶ原の1.695m地点を水源とするこの清流は、136km先の紀伊水道に注ぎます。

 

坂道を数メートル下りると、川瀬の音が一斉に立ち上がってきました。

 

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 ラフティングやカヌーの名所らしく、「 つめてー 」という歓声も川音にかき消されそうな水量です。

 

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柔らかな日差しが静かにゆっくり降り注ぐ穏やかな午後。

 

身体の内側から、ランタンの灯が燈ったように暖かい。

 

空を見上げ瞼を閉じると真っ赤になり、「 手のひらに太陽を 」を口ずさみます w

 

陽が傾き始めると、風がすっかり冷え切ってきました。

 

15時過ぎまでのんびり過ごし、小さな街へ。

 

 

飛び込みでお蕎麦屋さんに入りました。

 

うん、美味しい。

 

やっぱり水が美味しい所は、何食べても美味しい。魚沼も水上も鬼怒川の奥の方もそうだったナー。

  

 

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 ローカルスーパーで買い出しをし、下市温泉秋津荘 明水館さんへ。

 

yamatoji.nara-kankou.or.jp

 

硫黄ぢゃなければ、温泉に拘りはありません ( 硫黄は湯当たりします w ) 。

 

お風呂から上がると一気に気温が下がったようで、急いではるちゃんの待つクルマに飛び乗りました。

 

関東平野とは、次元の違う底冷え感。

 

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道路脇に設置されていた温度計は、マイナス2℃と表示されていました。

 

国道309号線を南下し今宵の寝床は、道の駅 吉野路黒滝。

 

www.michi-no-eki.jp


 既にお土産やさんなどは閉まっていて、静まり返っていました。

 

多少雲があるので一面の星空とはなりませんでしたが、寒さで凍った星がキラキラ輝いていました。

 

21時。金髪のケダモノを抱きしめ眠りにつきました。

 

 

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翌朝6時起床。

 

道の駅なので外灯があり、真っ暗とはなりませんでしたが、クルマの走行音もせず静かに眠れました。

 

車内の温度は4℃です。外はきっとマイナス1℃くらいでしょうか。

 

道の駅の裏には丹生川。綺麗な川!

 

コーヒーを煎れ、はるちゃんのごはん → 散歩をこなし行動開始です。

 

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国道309号線は天川村の先で通行止めなので、クルマを止め散策。

 

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 吉野の神々が作り、地元の方々が大切に守っている天の川。

 

川の水が青く漲って流れています。

 

県道48号線も通行止めだったので、洞川温泉方面に行くことは諦めました。

 

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吉野をたった数日で回ることは、無理です。なんせ神奈川県や佐賀県とほぼ同じ面積ですからね。

 

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気に入った場所があればそこにクルマを停め、景色を眺める。

 

葉は落ち尽くし、冬山の森厳な沈黙が時計を止めたように感じます。

 

寒山古木な冬の眺めを心ゆくまで楽しみました。

 

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街に買い出しに行き、恵方巻とお惣菜を買い込み、車内で吉野の旅に乾杯です。

 

昨夜よりさらに気温が低いので、堪らずカセットガス式のヒーターを少しだけ点けました。

 

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とはいえ、危険なので15分くらいのみです。

 

刻々と変わりゆく景色をキャンプサイトで眺めるのも良いですが、車中泊の醍醐味はやはり「 移動できること 」に尽きます。

 

まだまだ沢山のニッポンを見に、これからも走り続けたいですね。

 

ありがとう吉野、また来るよ。

 

〜 終わり 〜